あなたはスマホ利き手はどちらですか?私は左手で持ち、左手で操作します。それが当たり前だと思っていたのですが、ふと、周りを見渡してみると右手で持って右手で操作している人が多いことに気が付きました。スマホの画面サイズが大きくなっており、スマホの利き手によって操作しやすさというのは大いに変わってきます。そこで今回は、スマホ利き手の統計からスマホメニューの配置についての考察をご紹介していきます。
スマホ利き手はどっち?統計情報を調べてみました
スマホをどちらの手で使う方が多いのか、これはしっかり把握していないといけない情報です。
なぜなら、近年のスマホの画面サイズ拡大に伴い、スマホメニューを配置する際にスマホ利き手を考慮しておかないといけないから。例えば、右手で持ち右手だけで操作している人には左上に配置されたメニューはタップすることはできません。左手で操作しないといけないということになってしまいます。
ちょっとしたことですが、それにより閲覧しづらいサイトという印象になりかねない。
Webサイトを設計する際に、スマホの利き手というのは考慮しないといけないのです。
スマホ利き手の統計情報
ネット上を調べてみると、色々な記事で紹介されておりました。
記事公開日 / 2011年6月23日
調査対象 / 100名
調査結果 / 右手:57%、左手:22%、両手:21%
記事公開日 / 2013年6月25日
調査対象 / 20〜40代の男女、計23名(うち22名が右利き、1名が左利き)
調査結果 / 右手:57%、左手:30%、両手:13%
記事公開日 / 2014年3月14日
調査対象 / 5,007名
調査結果 / 両手:53%、右手:34%、左手:12%
記事公開日 / 2014年12月1日
調査対象 / 494名
調査結果 / 片手:76%、両手:24%
比較的、右手での操作が多いという結果でした。
統計情報が古いので現在のスマートフォンサイズで集計すると結果が変わってくるかと思いますが、右手(片手)で操作するという人が多いという結果は考慮すべき情報であると思います。
ただ、女性は両手で操作するという情報もあり、これはスマホサイズが影響しているようです。女性の小さい手では片手では操作しづらく、両手で操作するという人が何気に多くいると。これも現在のスマホサイズ事情では特に考慮すべき情報ですね。
つまり、右手で持ち右手で操作するという人が比較的多いが、性別で片手操作か両手操作か変わってくる、ということですね。
スマホ利き手は年代で違う!?
また、年代別で右手か左手かが変わってくるという説も。
とても興味深かったのが「右利きだけど左手持ち」と答えた対象者が「30代以上」に多く見られたという結果でした。
これに関して社内で出てきたのが「固定電話に慣れ親しんでいた世代」と「子供時代から携帯電話が普及していた世代」で差が出たのではないか、という説。確かに、右利きなら固定電話は左手で受話器を持ち、右手でダイヤルするのが一般的ですよね。そのまま携帯電話も左手で持つようになり、スマートフォンも、そのままの習慣で左手で持っているのかもしれません。
私は30代半ばでして、この説には納得させられてしまいました。
私の学生時代は「携帯電話がようやく出てきた。」という頃でした。私も含め友人たちはポケベル所有率が高く、自宅の固定電話や公衆電話にて、左手で受話器を持ち、右手で操作するということに慣れていたのです。
それを今でも引きずっていて、右利きの私であってもスマホを持つ手が左になり、そのまま左手で操作しているのかもしれません。ただ、現在利用しているiPhone6sの画面サイズが大きいので、アプリによって左手で持って右手で操作するということもたまにありますが、ほとんどの操作を左手だけでおこなっています。
逆に、若い年代の人は学生時代からスマホを利用していて固定電話を利用する機会は少なかった、もしくは無いという人が多いのではないでしょうか。
固定電話の利用経験があるかないかでスマホ利き手が違うという説は、ある程度有効な説であると。つまり、年代でスマホの利き手が右手か左手かが変わってくる。ターゲットとする年代でスマホメニューの配置を考慮すべきだということなのです。
今回の統計情報からまとめますと、そのWebサイトのターゲットによって、スマホメニューの配置を設計すべきであるということ。それは性別ごと年代ごとによって異なるので、時代背景なども考慮して配置していった方が効果的に配置できる、ということですね。
この記事を執筆する際に色々なサイトを見て周ったのですが、右上にメニューボタンを配置しているサイトがかなり多かったです。スマホ右利きの多さを考慮しているのでしょう。私としては画面右下に固定でメニューボタンを配置するというのが一番いいのでは、とスマホ左利きの自分が思いましたよ。