モバイルファーストについてのツイートを見かけたので私なりの考察を記事にしてみる事にします。
このツイートは「モバイルファーストをメインとしていく。」といったものなのですが、おそらく先日のGoogleのモバイルとPCの検索インデックス分離に関する情報からくるものでしょう。そこに私はジワっと違和感を感じてしまったのです。
モバイルファーストに関して、GoogleはモバイルとPCの検索結果の内容を分離するという情報が入った
Googleの検索結果をモバイルとPCで変えるという情報が出ておりました。とはいっても、『数ヶ月以内に』『計画中』というフレーズもあったり、Googleの公式サイトからの発表ではないので、現段階ではまだ情報は錯綜しているようですが。
米Google のGary Illyes(ゲイリー・イリーズ)氏は2016年10月13日、米国・ラスベガスで開催中の Pubcon のキーノートで、数ヶ月内に検索インデックスを PC版とモバイル版に分離することを発表した。モバイルがプライマリー(主要)となる。
こういった情報を聞くと、フットワークの早い人であればモバイルファーストを推奨するのでしょう。
もちろんさまざまな情報への感度が高いことは良い事ではありますし、フットワークを軽くして対応できる状態にもっておくことは大切なことだとは思います。私も新しく発見したコードなどはすぐ試してみたくなるのでね。
ただ、やはり現段階では情報は錯綜している状態なので、ここで判断するのは危険かなと。また、私の触覚には反応しませんでした。とても違和感を感じたからです。
モバイルファーストかPCファーストかを決断する要因は、誰視点なのかを見極める必要がある
Googleが、もしモバイル検索をメインにしたとしましょう。多くの人はモバイルファーストにしたサイトを作ることになるとは思いますが、私はそうならないと断言できます。
というのも、WebサイトはGoogleのためにあるのではなく、ユーザーのためのものであるから。これはGoogleも提言していることですよね。ユーザー視点をもち、ユーザーのためのコンテンツを生み出していかないといけないって。
モバイルファーストかPCファーストかは、そのサイトの訪問者の閲覧環境に合わせて決めるべきです。制作前で実際にどのような訪問者がくるか分からない状況なら、しっかりターゲットを決めてその人がどのような環境で訪問してくるかイメージする。その上で、サイトがモバイルファーストかPCファーストかを見極めるという流れになるべきでしょう。
モバイル検索が主要インデックスになる事を意識して何でもかんでもモバイルファーストにしてしまうのは、とても危険な意識であると私は考えます。もっと言ったらモバイルファーストでもPCファーストでもなく、ユーザーファーストとすべきなのです。
SEOもそうですが、目的と手段が一緒になってしまっている人はほんと多い。モバイルファーストは手段であって目的ではなく、それが本当に求められているか見極めが必要になってきます。
今回のGoogleの検索に関するような情報が出た時でも、サイトの主軸となるものを決めておきブレないように気をつける意識はとても大切。自サイトにとって必要なものかどうか取捨選択をする習慣をつけることが重要なのです。