2016年のGoogleはかなり熱い1年になったのではないでしょうか。Googleのサービス達が一斉に仕様を変更し、かなり便利に利用できるようになりました。
Google翻訳、Googleフォント、Googleマップ。またグループウェアのSpacesは新たなサービス。さらに、SEOの観点でもモバイルをメインに移行することが正式に決まり、毎月なんらかの変化が見られた1年でした。
そこで今回は、2016年のGoogleサービスの仕様変更の中で絶対におさえておきたいものを9個ご紹介します。
Googleのウェブマスター向けウェブサイトを一新

サイト運用をしている方のために、Googleが勧める運用方法を紹介する『ウェブマスター向けウェブサイト』。このサイトが2016年1月にリニューアルされました。
サイト品質に関するガイドライン、検索の仕組み、SEOスターターガイドなど、ウェブ担当者がサイト運用の際に確認しておきたい情報が詰め込まれております。
また、サイト運用に関するYouTube動画やブログ記事で人気のあるものの紹介もあり、このサイト内情報を一通り目を通すだけでも充分に勉強になります。
私もたまに訪れているのですが、毎回忘れている情報があるのでいつも反省してます。
Google翻訳の機能が向上
Googleサービスの仕様変更で一番良かったものがGoogle翻訳ではないでしょうか。
これまでのGoogle翻訳がはじきだす日本語には、私はいつも苦笑いで応えていたのですが、ニューラルネットに基づく機械翻訳の導入により、翻訳性能がアップし、日本語の言葉として捉えやすくなりました。
ニューラルネットって?と思ったので、Google先生に聞いたところ、
脳機能に見られるいくつかの特性を計算機上のシミュレーションによって表現することを目指した数学モデルである。
との事です。ぼんやり理解できる説明ですが、人間の脳のように学習機能をつけて、情報処理を向上させることができるシステムってところでしょうか。
このシステムをGoogle翻訳に使用していて、我々がGoogle翻訳を利用ことにより精度を上げることができるようになるそうです。さぁ、みなさん、使い続けましょう。
Googleマップのあの問題を解消
Googleマップをモバイルで表示した時に困るのが、ページスクロールをしたくてもGoogleマップにはばかれてスクロールしづらいというものでした。
画面いっぱいに表示されていると、その下のコンテンツを表示させることができない、というのは別にめずらしい事ではなかったのです。画面の端の方をそ〜っと、という経験は少なくないでしょう。
しかし、この度の仕様変更により、モバイル表示時のGoogleマップで指1本での操作は無効となりました。表示を移動させるには指2本で操作する仕様に変更されたのです。
これにより、どれだけ大きなサイズのGoogleマップであっても、モバイル表示時はスムーズにスクロールすることができます。ただ、その感覚でPC表示時でもおもいっきりスクロールすると地図が小さくなってしまいますので注意が必要です。
Googleマップの2016年の仕様変更はとても小さなものですが、閲覧者としてはとても閲覧しやすい大きな変化のあるものでした。
実際に体験していただくために、スカイツリー周辺のGoogleマップをご用意しました。スマホで閲覧している方は、ぜひ試してみて下さい。
GoogleマップAPIの仕様変更

モバイル表示時のGoogleマップ仕様変更の前に、GoogleマップAPIの仕様変更もありました。
Googleマップのデザインをカスタマイズして表示させるには、GoogleマップAPIが必要です。ピンをロゴ画像に変える時とか背景色を変更する時ですね。
これから新たにGoogleマップAPIを使用するには、APIキーを取得し、コードに記述することが必須となりました。取得はさほど難しくないのですが、手間が1つ増えたことにより制作に影響が出てきてます。
詳しくは以下の記事に掲載されておりましたので参考にしてみてください。
ちなみに、GoogleマップAPIを使って地図を表示しているページのアクセス数の上限ってあったんですね。1日あたり25,000回を超えると有料になるって初めて知りましたよ。
Googleフォントが使いやすくなった

Googleフォントは以前からあったサービスですが、ちょっと使いづらいUIで全く利用してなかったのです。フォントを探しづらかったので、制作の度にわざわざフォントを探すのはかなり手間だったのですよね。
しかし、先月くらいにリニューアルされて以降、よく使うようになりました。
とても使いやすく探しやすいUIですし導入も簡単。さらに日本語フォントも扱うようになったので、これはとても大きな変化でした。さすがに表示が遅れることがありますが、これまでのことを考えたらまだ許容範囲内でしょう。
以前に当ブログにて紹介した記事がありますので、参考までに。
この仕様変更、私にとってはサイト制作の手助けをしてくれる、なかなか良い影響でしたよ。
Spaces – グループ間での情報共有サービス

グループ間での情報共有サービス『Space』は、2016年5月から提供を開始されました。いわゆるグループウェアと呼ばれるもので、iPhoneやAndroidアプリ、ウェブアプリ版から利用することができます。
プライベートやビジネスなどのスケジュール管理に利用しやすく、旅行プランの情報をシェアしたり、仕事のスケジュール調整したり、グループ内だけ情報を共有したい時に便利なサービスです
また、専用アプリだけではなく、YouTubeやGoogleマップ、Googleフォトなどのサービスから直接情報をシェアできるので、おもしろいYouTube動画を観ている最中であっても動画をシェアすることも可能です。
AMPの導入
今年はこの話題をよく見かけましたね。WordPressであればプラグインで対応できるので、早速採用しているブログもちらほらと。
AMPに対応することにより、モバイル表示が高速になるので、訪問者に良い閲覧体験を提供できるのです。これが検索結果に直接影響することは無いようですが、導入されている方の意見を聞くと、モバイル検索時にカルーセル部分に表示されるのでメリットがあると考えているようです。
しかし、これはすべてのサイトに必要ではない事は把握しておかないといけません。
2. どんなサイトにも効果的なわけではない
AMP は、あらゆるタイプの静的なウェブ コンテンツ(ニュース、レシピ、映画情報、製品ページ、レビュー、動画、ブログなど)で大きな効果を発揮します。一方、動的で双方向性を重視した単一ページのサービス(地図の経路案内、メール、ソーシャル ネットワークなど)にはあまり効果的ではありません。
最新情報を提供しているサイトであれば効果的ですが、それ以外のTips系のサイトやブログには不要なものではないことが分かります。なので、このブログでも現在は採用しておりません。
モバイルフレンドリーテストツールで検証を

自分のサイトがモバイル表示に適した状態になっているかを確認できるモバイルフレンドリーテストツール。2016年5月にリリースされました。
ひとまず、サイトをローンチしたらこのツールで確認しておくことをおすすめします。問題のある箇所があるとGoogleが指摘してくれるのですから、SEOを意識して制作したサイトであれば絶対に利用しておきたいですね。来年からのモバイルファーストインデックスの件もあることですし。
モバイルファーストインデックス
これは2017年からのGoogle検索の仕様ですが、2016年11月にGoogleから正式に発表がありました。
これまでは、PCでの表示されるコンテンツを査定対象とし、検索結果の順位を決めていたのですが、これからはモバイルで表示されるコンテンツを対象とされます。スマホで表示されるコンテンツを限定している場合は、ランキングに影響があるので、これからのSEOはモバイル表示をメインに考えていかないといけないのです。
スマホの利用者が年々増えているというのが大きな理由とのこと。まぁ、これは仕方のないことかなと思いますけどね。
おまけ。ɢoogle.comは危険なので気をつけて
これGoogleじゃないんですが、最近気になっていたのでシェア。
『ɢoogle.com』は、Googleアナリティクスにてアクセス元のように表示させるスパムサイトで、サイト運営者が気になって訪れてくるように仕向けているみたいです。一見Googleからのアクセスかなと思いがちですが、よく見ると『G』が『ɢ』なのですよね。
ちなみに『ɢ』は、音声記号で、「ガー、アガー」と発音するようです。と、軽く調べてみたものの、全く理解できませんでした。
話しが逸れましたが、さきほどのURL先のページは、PCに損害を与える可能性があるかもしれないとの事ですので、アクセスしないように気をつけてください。
今年はGoogleの話題が尽きなかった印象がある
2016年は、毎月何らかの話題が出ていたように感じます。AMPに始まり、後半はモバイルファーストインデックスの記事をよく見かけましたね。
他にも細かいところを出せば、YouTubeのUIが変わったり、iPhoneのGmailアプリのUIも変わったり(Androidは知らないけど)してました。今年はGoogleにとって転換期でもあったのかなと推測。
来年も年明けからモバイルファーストインデックスの登場から始まりそうなので、引き続き話題が尽きないでしょうね。
また新たなGoogleサービスや仕様変更などを見つけましたらご紹介したいと思います。