最近コンテンツの盗用問題が目立っておりますが、コンテンツのパクリというのは以前から問題視されておりました。
引用と盗用は紙一重であるということもあるので判断が難しいところです。これは引用する側のモラルの問題でもあったりしますが、そもそもコンテンツ引用の方法を知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、引用に関する正しいHTMLマークアップについてご紹介していきます。
引用に必要なHTMLタグ
コンテンツを引用する際は、以下の4つのHTMLタグを使用します。
<blockquote></blockquote>
- 段落単位で引用する際に使用します。
<p></p>
を合わせてマークアップし段落を記述します。
<q></q>
- 一文を引用する際に使用します。
<cite></cite>
- 引用元を記述する際に使用します。ウェブサイトからの引用であればURLやタイトルを記載し、書籍からの引用であれば書籍タイトルや掲載ページを明記しておきます。
<footer></footer>
<blockquote></blockquote>
内に引用元の詳細情報を掲載する場合に使用します。
<blockquote>
や<q>
は一般的なものでありますが、HTML5では<footer>
も併せて記述することで、引用元をより明確に記述することができます。
では、実際のマークアップパターンをご紹介してみます。
一文を引用する
<q title="Bruno[ブルーノ]">
引用する際は、引用文であることをしっかり明記しましょう。
</q>
<q cite="https://web-bruno.com">
引用する際は、引用文であることをしっかり明記しましょう。
</q>
<p>
<cite>Bruno[ブルーノ]</cite>の記事で記載があったのですが、
<q cite="Bruno[ブルーノ]">引用する際は、引用文であることをしっかり明記しましょう。</q>
</p>
一文単位の引用では、<q></q>
を使用します。<cite></cite>
と併せてマークアップすることにより、引用元を明確に記述することができます。
段落単位で引用する
<blockquote cite="https://web-bruno.com">
<p>引用する際は、引用文であることをしっかり明記しましょう。引用符で囲むことだけではなく、適切なマークアップをしてGoogleにも引用文であることを伝えることも大切です。</p>
<p>これは、サイトを継続していくためにも大切なことです。情報を伝えるサイトであればクリーンな更新は必要ですからね。</p>
<p>
<cite><a href="https://web-bruno.com" target="_blank">Bruno[ブルーノ]</a></cite>
からの引用
</p>
</blockquote>
<blockquote cite="https://web-bruno.com">
<p>引用する際は、引用文であることをしっかり明記しましょう。引用符で囲むことだけではなく、適切なマークアップをしてGoogleにも引用文であることを伝えることも大切です。</p>
<p>これは、サイトを継続していくためにも大切なことです。情報を伝えるサイトであればクリーンな更新は必要ですからね。</p>
<footer>
<p>
<cite>Bruno[ブルーノ]</cite>からの引用
<cite>
<a href="https://web-bruno.com" target="_blank">
記事タイトル
</a>
</cite>
</p>
</footer>
</blockquote>
引用を段落として認識させる際に<blockquote>
にてマークアップします。ほとんどが段落単位での引用だと思いますので、<blockquote>
は確実に覚えておいた方が良いです。
引用元を記載するために<cite></cite>
も併せてマークアップしておきましょう。また、引用元の詳細情報を掲載する場合には<footer></footer>
にまとめて記載することで、より明確になります。
ただし、<cite></cite>
や、<footer></footer>
は、確実にマークアップしなければいけないものではありません。引用元のリンクを記述しておくだけでも問題はないのです。
引用する際に気をつけておきたいこと
他のサイトや書籍等から引用する際に気をつけておきたいことや意識しておくべきことについてまとめておきます。
- 主従関係を明確にする。主は引用元、従は自サイト。これを明確にするために、視覚的に引用符をつけたり、<blockquote>などでマークアップする。
- 引用コンテンツよりも、自分で作成したオリジナルコンテンツの割合が多くなるようにページを作成する。
- 必要箇所のみ引用する。引用すべき情報以外は記載しないことで、オリジナルコンテンツの割合も増えてくる。
- 引用文を改ざんしない。引用元の文章そのまま掲載するようにします。文章を少しでも改ざんすると同一性保持権を侵害することになりますので、注意が必要。
- 一般的に公開されているコンテンツかどうか確認する。非公開のコンテンツを引用することは認められておりませんので、注意が必要。
- 引用する際に、法律上では著者に引用依頼をする必要は無いのだが、あらかじめ連絡をとっておくとトラブルを防ぐことができる。
引用は、とてもデリケートに扱うべきコンテンツです。コンテンツを財産と捉えるのであれば、他人の財産を借用するのと同じことなのですから、慎重に扱うことが必要なのです。
だからといって難しいことは何もありません。引用していることを明確に記載するだけでいいので、今回の記事でご紹介したHTMLタグでマークアップするようにしましょう。
サイト閉鎖となる前に踏みとどまるべきです。後悔するのはあなただけですからね。